【理学療法士が伝える】アフォーダンスとは?

雑記

理学療法士として仕事していると一度は「アフォーダンス」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、「アフォーダンスについて知らない!」・「聞いたことがない!」という人も必ずいると思います。

アフォーダンスとはリハビリで行った訓練を実際の生活に反映させるために、知っておいて損はない知識だと思います。

ここでは【アフォーダンス】について解説していきます。

 

アフォーダンスとは?

アフォーダンスとは、端的に言うと【私たち人の行動は周辺の環境によって支配されている】という考えです。

【私たち人の行動は周辺の環境によって決められている】と言われてもあまりピンとこないかもしれません。

具体例を交えてお伝えしていきます。

例えば、大人一人が椅子に座ったとします。

なぜ椅子に座ったのか?というと、そこの椅子があったからです。

つまり、【椅子が大人1人を座らせるという行動を決めさせた】ということになります。

これは椅子に対して大人がとった行動であり、子供の場合はもしかしたら椅子の上に立つかもしれません。

これは【椅子が子供1人を椅子の上に立たせるという行動を決めさせた】ということです。

アフォーダンスとはこのように環境によって人の行動は変わるため、環境が人の行動を支配しているという考えだということです。

しかし、同じ環境でも1人1人行動は異なるということには注意が必要です。

 

別の例を見ていきます。

上図のように本は文字を読む為のものですが、本を積んであるという環境が子供にとって背もたれにして座るという行動に繋がっています。

人のよっては本を本棚に片づけたり、積みあがった本の上に座るかもしれません。

このように私たちの行動はその時その時の環境によって決められているということです。

ではアフォーダンスという考えをどのように臨床に活かすのかをお伝えしていきます。

 

アフォーダンスという考えを臨床に活かすには?

アフォーダンスとは【環境が私たちの行動を支配している】という考えであり、人の行動は環境によって変わります。

もしリハビリで行っている訓練の成果を実際の生活で行って頂くには、その行って頂きたい行動を自然と行ってもらうような環境を作ることが大切です。

リハビリで歩行訓練を行い、歩行が見守りで行えるようになっても、歩行では自由に移動が出来ない環境で目の前に車椅子があれば、自由に移動が許されている車椅子を使う人もいるかもしれません。

もし、日常においても見守りで歩行を行って頂きたいのであれば、相手の許可を取り車椅子を回収したり、呼ばれた時にすぐにかけつけられる環境が必要かもしれません。

そのような環境が用意出来ないのであれば、見守りが必須の状態では日常で歩行を促すことは難しいかもしれません。

他にも手すりを持たずに車椅子-ベッド移乗、車椅子-トイレ移乗を行って頂きたいのに、ベッドにL字柵があったり、トイレに手すりがついていれば、多くの人が楽な手すりを使って移乗を行うかと思います。

L字柵や手すりといったものが、掴ませるという行動を誘導しているため、手すりなどを持たずに移乗を行ってもらいたい場合は、そのような環境を修正する必要があるかもしれません。

 

まとめ

アフォーダンスとは【環境が私たちの行動を支配している】という考えであり、人の行動は環境によって変わります。

環境によって人の行動は変わり、同じ環境でも1人1人行う行動は変わってきます。

もし、リハビリで獲得した日常生活動作を実際の日常で行って頂きたい場合は、その行動を自然ととれるような環境作りが必要です。

リハビリを行って終わりではなく、実際の日常生活で行えるような環境作りまでサポートしてこそ、療法士としての意義があるのではないでしょうか?

ここまで読んで頂きありがとうございました。