【リハに役立つ】血液検査の解釈:アミラーゼ編

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして血液データの解釈は欠かせません!

ここでは【アミラーゼ】の解釈についてお伝えしていきます。

アミラーゼ

アミラーゼは糖質を分解して糖にする酵素で、主に膵臓・唾液腺・耳下腺から分泌されます。

アミラーゼは血液に混じった状態で全身を回った後は、腎臓で濾過されて尿に排泄されます。

血液・尿中のアミラーゼが増加した場合は、膵臓唾液腺の細胞の異常があることを示しています。

特に膵臓の炎症を認める場合・膵管の通りが悪くなった場合に高値を示すため、膵炎や膵臓の腫瘍マーカーとして有効になります。

アミラーゼの基準値

アミラーゼが高値の時

症状 高血糖
膵臓の機能低下
病態 膵炎・唾液線の細胞が炎症などにより損傷している状態
原因・影響因子 急性膵炎
慢性膵炎
膵癌
膵嚢腫
耳下腺炎
慢性腎不全

アミラーゼが高値の時は膵臓又は唾液腺の細胞が炎症などにより損傷している状態です。

膵臓の機能低下はインスリンの分泌低下につながり、高血糖につながる可能性があります。

血糖値(グルコース)やHbA1cなどの数値と組み合わせて評価します。

血糖値が高い傾向であれば、糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群などに注意しなければいけません。

また、腎不全ではアミラーゼの尿中への排泄が低下し、アミラーゼが高値となりますので腎機能を示すCr・BUNなどの数値と組み合わせて評価します。

 

アミラーゼが低値の時

症状 糖尿病症状
病態 膵臓の唾液腺の機能が低下しアミラーゼの分泌量が少なくなっている状態
原因・影響因子 慢性膵炎(末期)
糖尿病

アミラーゼが低値となる時は、慢性膵炎や糖尿病の末期などにより長期的に膵臓の機能が低下している場合です。

膵臓の機能が低下していることをふまえて、運動の負荷量に注意します。

 

リハプログラム

アミラーゼは膵臓・唾液線の細胞損傷により高値となり、慢性的な膵炎や糖尿病の末期では低値となります。

膵臓の機能低下・腎臓の機能低下などを他の検査値をふまえて評価しリハビリの負荷量を調整します。

腎機能低下により高値となっている場合、運動負荷が強いと腎臓への血流量が低下するため負荷の調整が必要です。

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

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