【リハに役立つ!!】脳画像から考える脳卒中患者の予後予測

【医療者向け】画像

脳卒中患者の評価で欠かせないのが脳画像の評価です。

脳画像の評価の最大の目的が予後予測ではないでしょうか?

ここでは脳画像の予後予測についてお伝えしていきます。

脳画像の予後予測

脳画像は機能レベル(筋出力など)の直接的な予後予測に繋がります。

しかし、歩行などの動作能力レベルの直接的な予後予測には繋がらないと言われています。

そのため、脳画像から予後予測を行う際に患者の動作能力の限界を決めてしまわないように注意が必要です。

 

脳画像と運動神経経路

運動神経は大きく【網様体脊髄路】と【皮質脊髄路】の2つに分けられます。

網様体脊髄路は脊髄の前索を両側性に下行し、脊髄前角の腹内側部の介在ニューロンに終止します。

網様体脊髄路は四肢の近位筋体幹筋を支配します。

皮質脊髄路は大脳皮質第Ⅴ層にある大型錐体細胞を起始として、内包・大脳脚を通過し、橋核の間を下降し、延髄の前面で延髄錐体を形成します。

延髄から脊髄へ下行する際に左右交差して、体側の脊髄側索を下行します。

その交差する割合は75~90%であり外側皮質脊髄路といい、残りの10~25%の交差しない線維は前皮質脊髄路といいます。

外側皮質脊髄路の線維は一次運動野からの皮質脊髄路の終末は脊髄運動ニューロンに直接シナプスを形成し、皮質脊髄路細胞と脊髄運動ニューロンは1対1の関係になっています。

外側皮質脊髄路は四肢遠位筋を支配し、特に手指の複雑なスキルを要求される運動に関係しています。

前皮質脊髄路は両側性に脊髄に下行し、四肢の近位部や体幹筋を支配しています。

 

上図は【Yeo SS, Corticoreticular pathway in the human brain: Diffusion tensor tractography study, Neuroscience Letters 508 (2012) 9– 12】を参考に作成しています。

 

脳出血が生じると…

上図では左皮質脊髄路と網様体脊髄路が損傷しています。

そのため右上下肢遠位筋と両側の体幹・上下肢近位筋の機能障害が生じます。

イラストで伝える:脳画像でみる脳領域

上から順にスライスしたリアルな脳画像のイラストを見ていきたいと思います。

皮質レベル

運動領域はまず、中心溝を探す必要がありますが、中心溝は逆Ω(オメガ)の形をしているので、探してみましょう。

中心溝の前方が運動領域、後方が感覚領域なので損傷度合いを確認します。

半卵円中心レベル

網様体脊髄は水平面でみた時、前後に広い領域を持っています。

皮質脊髄路は横に広い領域を持っています。

 

側脳室レベル

 

脳梁膨大レベル

 

モンロー孔レベル

 

中脳レベル

 

オススメ書籍

 

国家試験にも臨床にも役立つ!リハビリPT・OT・ST・Dr.のための脳画像の新し [ 粳間剛 ]

リハに役立つ脳画像 コツさえわかればあなたも読める [ 大村優慈 ]