理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。【2021年】
住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。
ここは【高齢者の身体的特性】についてまとめていきます。
加齢に伴う身体的特性
生理機能の低下
【腎・肺機能などの低下】
腎臓:30歳代を100%とした場合、糸球体濾過率は80歳代では約40%低下
肺:酸素を交換する最大換気量は50%以下
※生理機能は日常の働きの数倍もの予備能力があり、腎臓や肺の働きが半分になっても通常の生活を送ることは可能
腎臓:30歳代を100%とした場合、糸球体濾過率は80歳代では約40%低下
肺:酸素を交換する最大換気量は50%以下
※生理機能は日常の働きの数倍もの予備能力があり、腎臓や肺の働きが半分になっても通常の生活を送ることは可能
【反射機能の低下】
30歳代を100%とした場合、80歳代の高齢者の神経伝導速度は約15%低下
30歳代を100%とした場合、80歳代の高齢者の神経伝導速度は約15%低下
【動脈の硬化】
老化に伴い動脈が硬化していくことで血流の圧を柔軟に受け止めることが難しくなっていくため、血流速度は加齢に伴い速くなり10歳と比較した場合70歳代では約2倍
老化に伴い動脈が硬化していくことで血流の圧を柔軟に受け止めることが難しくなっていくため、血流速度は加齢に伴い速くなり10歳と比較した場合70歳代では約2倍
【運動器・感覚器の低下】
筋力・平衡感覚機能の低下により転倒しやすくなります
筋力・平衡感覚機能の低下により転倒しやすくなります
運動機能の低下
農村部の高齢者は都市部の高齢者と比較して早足で歩く能力は男性で約10%低下、女性では約30%低下していると言われています。【だいたいの歩行能力:農村部<都市部】
人が多い都市部では周囲の人の歩く速度や車などがよく行き来するからでしょうか?
しかし、そんな都市部の高齢者でも80歳以上となると65~69歳の高齢者に比べて約20%低下すると言われています。
通常老化と病的老化
通常老化(健常老化):老化現象の進行が遅く、高齢期になっても心身機能の低下が少ない状態
病的老化:様々な老化促進因子により、老化現象が急速に進行し病気になりやすい状態
➡外出をしないなどの非活動的が継続的に身体に好ましくない状態を生み出していき、動脈硬化を基盤とした心疾患や脳血管障害・骨粗鬆症・誤嚥性肺炎などが生じやすくなり、もしこれらの疾患が治癒しても病的老化に陥ります。
➡外出をしないなどの非活動的が継続的に身体に好ましくない状態を生み出していき、動脈硬化を基盤とした心疾患や脳血管障害・骨粗鬆症・誤嚥性肺炎などが生じやすくなり、もしこれらの疾患が治癒しても病的老化に陥ります。
※誤嚥性肺炎:食べ物・唾液などが誤って気管や肺に入って発症する肺炎
高齢者に現れやすい老年症候群
老年症候群:健常老化から病的老化になって疾患を患ってしまい、複数の疾患をもつようになり、低栄養や摂食・嚥下障害、認知機能低下、歩行障害など高齢者特有の症状をみせるようになった状態
高齢者に現れやすい徴候
褥瘡
難聴
排尿障害
視覚障害(白内障・緑内障)
認知症
錯覚・幻覚・せん妄
摂食・嚥下障害
便秘
低体温
不眠
運動機能障害
難聴
排尿障害
視覚障害(白内障・緑内障)
認知症
錯覚・幻覚・せん妄
摂食・嚥下障害
便秘
低体温
不眠
運動機能障害