【PTが伝える】血液検査の見方:血小板(PLT)

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして、血液データの解釈は大切になってきます!

ここではまず血小板(PLT)の解釈についてお伝えしていきます。

血小板(PLT)PLTとは

血液に含まれる細胞の1つであり、赤血球・白血球と続く第3の血球系です。

骨髄や肝臓により産生され、細胞質から生じるため核を持ちません。

血小板は何種類からの血液凝固因子を含んでおり、出血などで血管内皮細胞が損傷を受けると凝集し止血する作用を持ちます。

血小板は止血の評価のみでなく、肝疾患・血液疾患の診断にも利用されます。

血小板(PLT)の基準値

血小板(PLT)が高値の時

症状 まれに血栓形成
病態 骨髄での造血幹細胞から血小板への分化が亢進する
原因・影響因子 鉄欠乏
外傷・手術後
慢性感染症
炎症
膠原病

血液疾患(一次性)基礎疾患から生じた(二次性)を確認します。

血小板が高値であってもリハビリ介入の際に特に対処することはありませんが、感染などの影響因子により生じる他の血液検査の異常(WBCの上昇など)を確認します。

血小板(PLT)が低値の時

症状 出血傾向
病態 骨髄で血小板の産生が低下する
末梢での血小板のが破壊が亢進する
血小板の消費が亢進する
血小板の脾臓での破壊が亢進する
原因・影響因子 血液腫瘍
骨髄浸潤
感染症
微小血栓の形成
線溶の繰り返し(播種性血管内凝固症候群:DIC)
肝硬変
脾臓機能亢進

がん患者に対する化学療法では骨髄抑制が生じるため、血球系検査がリハの中止基準の1つ(WBC3000/uL以下、Hb7.5g/dL以下、血小板2.0×10⁴/uL以下)となっています。

治療期間と検査値の変化に注意し、特に血小板の値によって運動強度を考慮する必要性があるので、2.0×10⁴/uL以下の場合、主治医に確認します。

リハプログラム

がん患者では血小板2.0×10⁴/uL以下でリハが禁忌となっています。

出血傾向の場合は外傷のみでなく労作時の血流促進や血管への負担による各種臓器の出血に注意します。

出血にともない血小板の値が急激に低下している場合には貧血などを合併しているので頻脈などに注意します。

その他の注意点

よく勘違いされている場合がありますが、血小板の増減は抗血小板薬(exアスピリン)や抗凝固薬(exワルファリン)服用時の薬効のモニタリングとはなりません。

高齢者では加齢による血液検査で正常値からの外れ値がありますが、血小板は生理的にも若年者と変わらないことが多いです。

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

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