【リハに役立つ】血液検査の解釈:RBC・Hb・Ht

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして血液データの解釈は欠かせません!

ここではまず赤血球(RBC)の解釈についてお伝えしていきます。

赤血球(RBC)・Hb(ヘモグロビン)・Ht(ヘマトクリット)

赤血球は酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。

赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットの3つは血液中の赤血球の状態を調べるものであり、この3つの検査結果を統合して赤血球の状態を調べます。

赤血球(RBC):血液中の赤血球の数
ヘモグロビン(Hb):赤血球の色素であり、摂家級の働きの中心となっている。血液検査では全血液中のヘモグロビンの量を表す
ヘマトクリット(Ht):全血液中の赤血球の容積率

特に大切なのがヘモグロビン(Hb)であり、赤血球が正常でも貧血を起こす可能性がある。(鉄欠乏性貧血)

RBC・Hb・Htの基準値

RBC・Hb・Htが高値の時

症状 頭痛・めまい・のぼせ・耳鳴り・高血圧
病態 体内水分量が低下すると想定的にHbが増加する
低酸素血症に対する赤血球の産生(エリスロポエチン産生)の増加によりHbも増加する
原因・影響因子 下痢、嘔吐による脱水
・低酸素血症をきたす基礎疾患(COPD・先天性心疾患)や環境(高地)

下痢・嘔吐による体内水分量の低下は、循環血液量の低下に伴い頻脈になる傾向があるため心拍数を確認します。

リハビリなどの運動療法では細目に水分補給を促すことをオススメします。

反対にHbなどは高値となっている場合は、低酸素血症となっている可能性があるためSpO₂を確認します。

また、喫煙肥満などの生活習慣によりHbが上昇することもあるので、生活習慣を確認・問診することも大切です。

RBC・Hb・Htが低値の時

症状 めまい・息切れ・倦怠感・頻脈・易疲労性・手足の冷感・チアノーゼ
病態 骨髄で産生低下(エリスロポエチン産生抑制など)により減少
赤血球の破壊亢進(溶血)
原因・影響因子 消化管出血
月経過多による慢性出血
鉄分摂取・吸収不足におる鉄欠乏
低栄養(蛋白質不足)
手術による急性出血
悪性腫瘍
血液疾患
腎性貧血

Hbが減少すると酸素の運搬能力が低下するので低酸素血症、チアノーゼ・易疲労性(各臓器への酸素不足に伴う症状)を確認し、SpO₂の基準をDrに確認しリハを進めていきます。

術後急性期では手足の冷感・眼瞼結膜などのチアノーゼを確認します。

低酸素血症の低下に対する代償は心拍数の増加で代償する為、安静時・労作時の頻脈の有無を確認します。

リハプログラム

Hbの数値の変化による貧血が生じる場合はDrに確認を行う必要があります。

Hbがなどの数値が低値の時は、運動療法の前後で心拍数の確認を行い負荷量を調整します。

また、酸素運搬能力の低下により組織では乳酸がたまりやすく、易疲労性となるため疲労感を継続して認める様子であれば運動負荷量に注意します。

また、脳への酸素不足によるめまいにも注意し、転倒防止の意識も大切です。

がんリハの基準では、WBC3000/uL以下、Hb7.5g/dL以下、血小板2.0×10⁴/uL以下にいずれかに当てはまるとリハビリは中止となります。

その他の注意点

鉄欠乏性貧血偏食・節食による鉄分不足胃切除後による吸収不足が考えられます。

低酸素に伴い血清エリスロポエチンも上昇している場合、二次性多血症の可能性が高いです。

腎機能障害がある場合、エリスロポエチン産生が低下するので貧血の有無を確認します。

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

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