【リハに役立つ】血液検査の解釈:Bilビリルビン編

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして血液データの解釈は欠かせません!

ここではBil(ビリルビン)の解釈についてお伝えしていきます。

 

Bil(ビリルビン)

Bil(ビリルビン)とは古くなった赤血球が破壊される際に生成される色素です。

赤血球から出されたビリルビンは血液によってまず肝臓に運ばれて、胆汁又は尿から排出されます。

ビリルビンには2種類あります。

間接ビリルビン:肝臓に運ばれる前

●直接ビリルビン:肝臓で処理が行われた後

上記の2つを総称して総ビリルビンと呼びます。

ビリルビンの異常な数値は肝・胆道系の疾病右心不全が疑われます。

Bil(ビリルビン)の基準値

Bil(ビリルビン)が高値の時

症状 黄疸・腹水
貧血
尿・便の色
全身浮腫・腸管浮腫
皮膚掻痒感
食欲低下・消化不良
腎機能障害
病態 胆汁うっ滞や胆管閉塞などにより正常に尿や便が排出されず、ビリルビンが血液中に漏出する
原因・影響因子 関節ビリルビン:劇症肝炎・Gilbert症候群・長期の絶食
直接ビリルビン:体質性黄疸・うっ血・肝内胆汁うっ滞
総ビリルビン:肝細胞障害・肝内胆汁うっ滞・閉塞性黄疸・溶血性貧血
主に右心不全

黄疸がある時は、尿や便がいつもと違う色でないか確認します。

間接ビリルビンが高値の時は肝臓以外の疾患が疑われ、直接ビリルビンが高値のときは肝機能の低下が疑われます。

Bil(ビリルビン)が低値の時

症状 病的意義は少ないので特記事項無し
病態 なし
原因・影響因子 低値であることによる臨床的意義なし

リハプログラム

総ビリルビンが3mg/dL以上右心不全の急性増悪(全身性浮腫・頸静脈怒張など)が見られる場合はリハ禁忌となります。

嫌気性代謝閾値を超えないような有酸素運動(自転車エルゴメーター・ウォーキング)を中心に運動療法を実施します。

※嫌気性代謝閾値:運動時に有酸素運動から無酸素運動へと切り替わる運動強度の閾値

筋力強化を目的とした強度のレジスタンストレーニングは、肝細胞障害によりAlb(アルブミン)が低値を示している場合は推奨しません。

その他の注意点

ビリルビンは加齢による変動は若干のみであり、臨床的には問題となりません。

ビリルビンは血清中の蛋白・アミノ酸などの影響を受けることがあります。

また、薬剤のなかにも測定値をに影響するものがあります。

 

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

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