【リハに役立つ】血液検査の解釈:HbA1c

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして血液データの解釈は欠かせません!

ここではまずHbA1cの解釈についてお伝えしていきます。

 

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)

HbA1cとは赤血球に存在するヘモグロビンにブドウ糖が結合したものです。

赤血球の寿命は約4カ月であり、この間に赤血球は体内を巡り、ヘモグロビンにブドウ糖が結合していきます。

ブドウ糖とヘモグロビンが一度結合すると容易には分離せず、赤血球の寿命が続く限り結合が保たれます。

赤血球の寿命から1~2カ月間の血糖値の平均値を反映ししていると言われています。

HbA1cの基準値

HbA1cが高値の時

症状 口渇
多飲
多尿
体重減少
易疲労性
糖尿病合併症(網膜症・腎症・神経障害・動脈硬化性疾患・足病変など)
病態 インスリン作用不足により慢性的に高血糖状態が続く
原因・影響因子 インスリンの作用不足
過食
運動不足
肥満
ストレス
加齢

運動療法が禁忌などの可能性もあるため糖尿病合併症(網膜症・腎症・神経障害・動脈硬化性疾患・足病変など)の有無を確認します。

 

HbA1cが低値の時

症状 貧血症状(皮膚蒼白・部熱・頻脈・労作時息切れ・倦怠感・頭痛・耳鳴り・めまい・失神・狭心症発作など)
病態 赤血球寿命が短くなる
慢性的に低血糖状態が続く
原因・影響因子 鉄欠乏性貧血の回復期
溶血
失血後・輸血後
エルスロポエチンで治療中に腎性貧血
肝硬変
異常ヘモグロビン症
妊娠
持続性低血糖(インスリノーマなど)

1日の血糖変動を把握するためや空腹時血糖・随時血糖・75g傾向ブドウ糖負荷試験結果を確認します。

貧血・低血糖の経験(経験がある場合は具体的な症状)の有無を確認し、リスク管理を行います。

リハプログラム

HbA1cは1~2カ月の血糖値の平均値を示しており、HbA1cの基準値から外れている場合、値高血糖・低血糖それぞれの症状の有無を知っておき、自覚症状を確認しながらリハビリを進めていきます。

しかし、あくまでもリハビリに直結するものは血糖値であり、日頃の血糖値を参考にすることが大切です。

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

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