【リハに役立つ】療法士なら知っておくべきX線画像の基礎知識まとめ

【医療者向け】画像

画像所見は理学療法を行う前の有力な情報となります。

画像所見を見て評価する為には、各疾患・受傷ごとの画像所見を読み解くことが大切です。

そのためにまずは根本的な画像の知識が不可欠です。

この記事ではX線画像の基礎知識についてお伝えしていきます。

X線画像は波長が短く、エネルギーの強い放射線です。

X線画像はX線管から出るX線を検出器に当てることで、その間に被写体として人体を通過することでX線が通過しやすい部分、通過しにくいで差が生じるので画像所見として出てきます。

 

X線吸収の違い

基本的にX線は白い検出器(フィルム)を黒く写します。

X線は人体の通過するものによってX線の通りやすさ・通りにくさが異なります。

X線が通りにくい金属はフィルムを黒く出来ないため、画像所見としては白く写ります。

反対にX線が通りやすい空気はフィルムを白から黒に変えるので画像所見として黒く写ります。

X線は原子番号が大きいほど、通過しにくいと言われていますが、それは原子番号が高いほど密度が高くなるため通過にくくなるということです。

また、物質の違い以外にも人体の厚さによっても通過しやすさは異なり、人体が厚い人ほどX線は通過しにくいということになります。

撮影体位

X線画像はX線管と直線上で結ぶ検出器との間の一方向での投影により画像として情報が得られます。

そのため、一方向だけの撮影では人体の重なる部分があるので詳細に評価を行う為には方向を変えて撮影する必要があります。

基本的には正面像と側面像で撮影します。

頸椎などは椎間孔の状態を観察するために、椎間孔が最大径が描出するように斜めに向けて(斜位体位)追加撮影します。

膝関節では正面像・側面像に加えて膝蓋大腿関節の評価を行う為に軸射像を撮影します。

X線画像の特徴

X線画像と通して分かることは構造に変化による骨折関節の変形輝度の変化による関節腔内の骨の炎症変性の有無です。

構造の変化:骨折の程度・骨片の転位・関節変形など
輝度の変化:骨の炎症や変性(骨粗鬆症など)

反対にX線画像で分からないことは骨などが重なった部分の詳細な情報を得ることは難しいです。

また、筋や靭帯などといった軟部組織もX線の通りやすさはあまり違いはないため評価は行うことは出来ません

※MRI画像は可能です

X線画像の見るべきポイント

X線画像は上図のようにABCD’Sのように見て、左右差・前後を比較します。

具体的な見るべきポイントを以下に記載します。

●左右差
●骨の変形
●骨の輪郭のズレ
●骨梁線
●骨の硬化
●石灰化、骨片の存在や転位
●透亮線(骨が薄く写る)
●骨破壊による炎症

まずは「骨折の有無・関節の状態・骨の配列・軟部陰影の状態・インプラントの位置や形状」についてを見て、より具体的に見るポイントは枠の中に書き出してみました。

「骨の変形や輪郭のズレ・石灰化、骨片の存在や転位、骨が薄く映ってないか」など、これらのポイントを押さえておくとX線写真のどういうところに注意して見たらいいのか少しわかりやすくなるのではないかと思います。

Drからセラピストに見て欲しいポイント

セラピストが治療に関わる場合は術後など疾病・受傷後の治療後がほとんどだと思われます。

リハビリを行う際の痛みなどの症状を訴えられた際に、画像所見かた骨折や治療経過に変化が生じていないのかに注意し、早急な対応が必要な場合に素早く気づく為に画像所見は大切な評価ポイントです。

つまり、痛みがある部位でX線画像では新しい骨折や転位が無いかに気づき、リハビリを継続してよいのか主治医に相談します。

もし、画像所見を上手く読み取れず早急な対応が必要な時期を見逃してしまうと取り返しのつかないことにもなりかねないのでセラピストは画像所見を読み取る能力が必要になると思われます。

 

まとめ

X線画像はX線管から出るX線を検出器に当てることで、その間に被写体として人体を通過することでX線が通過しやすい部分、通過しにくいで差が生じるので画像所見として出てきます。

画像所見として金属や骨は濃度が高くX線が通過しにくいので白く写りますが、空気などは濃度が低いのでX線が通過しやすく黒く写ります。

X線はその画像の取り方から一方向のみ画像しかとれないので、正面や側面などと複数の方向から撮影し評価しないと精査出来ません。

X線画像から分かることは大まかに以下の2つになります。

1.構造の変化:骨折の程度・骨片の転位・関節変形など
2.輝度の変化:骨の炎症や変性(骨粗鬆症など)

 

X線画像は患者が症状を訴えた際の原因を探る為の必須な評価ポイントです。

画像所見を見落とすと、取り返しのつかないことになるかもしれないので画像を読み取る能力はセラピストには必須です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。