【リハに役立つ】血液検査の解釈:BNP編

【医療者向け】血液・尿検査

リハビリを行っていく上で部分的な評価だけでなく、理学療法以外でも全体的な評価は欠かせません。

全体的な評価の1つとして血液データの解釈は欠かせません!

ここではBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の解釈についてお伝えしていきます。

 

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)とは、発見当初はブタの脳で発見されたため「脳性」の名前がついていますが、心臓で分泌される循環調節ホルモンです。

心室の壁の圧上昇などのストレスによって心臓から分泌され、血管を広げ、尿の排出を促す作用を持っています。

尿の排出を促すことで、循環血液量を減らし心臓の負荷を減らします。

つまり、BNPが高いということは心臓の負荷が強い状態ということです。

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の基準値

 

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が高値の時

症状 動悸
息切れ
浮腫(上肢<下肢)
疲労感
夜間頻尿
病態 心室にかかる負荷が強く、循環血液量を尿の排出促進で減らそうとしている状態
原因・影響因子 狭心症
心筋梗塞
心不全
循環血液量の増大

心室の負荷が強く、心臓の負荷を減らそうとしている状態です。

心機能の低下は、酸素運搬能力の低下につながり容易に嫌気性代謝性作業閾値を超えやすく、疲労感が出やすくなります。

その為、酸素をより多く取り入れようと息切れが生じ、また左心不全の場合は肺に水分がたまりやすく息切れなどの症状が出やすくなります。

心不全の浮腫は全身性ですが、上肢に比べて下肢により著明に出やすい特徴があります。また、心不全が原因の浮腫は下肢を挙上しても戻りにくいといった特徴があります。

普段、運動をしている時は循環血軽量の割合を調整し、筋肉に回る循環血液量が増え、腎臓などの内部の割合が減ります。

心機能が低下している状態で運動を行うと、少ない循環血液量がより筋肉に回ってしまうので腎臓で尿が作られにくくなります。

その為、日中作られなかった尿を夜間に作るようになり夜間頻尿につながる可能性があります。

 

リハプログラム

BNPが高値となっている場合は、基本的に運動負荷量を調整する必要があります。

自覚症状として息切れ・疲労感・動悸などの変化を聴取しながらリハビリを進めていきます。

心電図モニターを付けている場合は、心電図波形の変化も捉えることが大切です。

また、夜間の尿の回数翌日の疲労感の残存などを聴取することも大切です。

 

その他の注意点

BNPは肥満や腎機能などによって値が影響を受けるため、高いからといって必ずしも心不全の診断とはなりません。

BNPの高値の他に心肥大や弁膜症などの心不全の原因となるような心疾患を調べることでより正確な診断ができます。

 

参考書籍

血液検査の数値を把握しておくことで、より詳しくリハビリのリスクを把握したり、リハビリプログラムの構築の工夫リハビリの進捗を予測することが出来ます。

血液検査に詳しくなると、周囲の療法士に頼られることが増えると思います!!

検査項目別・疾患別で記載してあるので、ぜひ参考にしてみて下さい!!

リハに役立つ検査値の読み方・とらえ方 [ 田屋 雅信 ]

価格:3,740円
(2020/6/19 15:45時点)
感想(2件)

 

臨床判断を鍛えるアセスメント力がつく検査値の読み方[本/雑誌] / 道又元裕/監修

価格:3,245円
(2020/6/19 15:45時点)
感想(0件)