【管理職を目指す理学療法士の研鑽】伝え方の工夫について

雑記

理学療法士として働いていくためには理学療法などのリハビリに関することのみ勉強すればいいわけではありません。

病院や施設勤務であれば医者・看護師・ケアスタッフ・メディカルソーシャルワーカーなどの多職種ともコミュニケーションを取ったり、連携をとる必要があります。

また、患者とも良好な関係を築かないとリハビリそのものを行ってもらえなかったり、リハビリの効果が半減してしています。

先輩になれば後輩、出世し管理職になれば部下を管理し組織として成果を出しながら先を見据えて成長してもらわないといけません。

以上から理学療法士には相手に「伝え方の技術」というものが様々な場面で必要になると思われます。

ここでは伝え方の技術を紹介していきます。

ノー➡イエスに変える

多職種・部下に仕事を依頼する時に「▲▲さん、○○○出来ますか?」又は「▲▲さん、○○○出来る?」と声をかけたとします。

普段から良好な関係を築くことが出来ている相手なら、問題ないかもしれません。

しかし、全員と良好な人間関係を築くことはほぼ不可能に近いでしょう。

時には苦手とする相手にも仕事をお願いする時があると思います。

そういう時には、「▲▲さん、○○○出来ますか?」に「いつもありがとう、▲▲さん。この○○○出来ますか?」というように一言付け足すと依頼の成功率が上がります。

ヒトは自分を認めてくれる相手を「サポートしたい」という意識が生まれるので、ありがとうという感謝の言葉を冒頭に付け加えられると相手は否定しにくくなります。

小さな違いですが、伝え方1つで相手の受け取り方や気持ちが大きく変わるので、出来ることはどんどん活用していきたいものです。

3つのステップ

仕事に関して将来的に次のステップに進むために、今抱えている仕事を「部下・後輩にやって欲しい」・「将来的に任せる」必要があったとします。

そのために部下・後輩に仕事を任せて経験を積んでほしい時があると思います。

また、部下・後輩の問題行動を変える必要があるときにもこの3つのステップを活用するとよいと思われます。

ステップ1:ストレートに自分の思ったことを言葉にしない

自分が「相手に求めること」をそのまま口にしてはいけません。

ストレートに相手に伝えることで上手くいくこともありますが、上手くいかないことの方が多いと思われます。

まずは、いったん落ち着くことが大切です。

ステップ2:相手の考えを想像する

お願いしたい内容に対して、「相手がどう思うのか」を想像します。

「相手は普段何を考えているのか」・「どういう思いで仕事に取り組んでいるのか」・「何を目標としているのか」など考えて、お願いしたい内容に対して【イエス】をもらえそうならストレートにお願いしても大丈夫でしょう。

しかし、【ノー】という返事が返ってきそうな場合は、そのままストレートに伝えても失敗します。

 

※相手の考えなどが分からないときは、一度面談などで相手と話をする機会を設けるのも手段の1つです。しかし、面談という場では緊張感があり考えを全て話してくれるとは限りません。普段からコミュニケーションをとることも大切です。

ステップ3:相手のメリットと一致させる

お願いを相手に【イエス】と言ってもらうために、お願いしたい内容を行うことで「相手のメリットを満たす」ことが出来ることも伝えます。

そのために大切なのは相手の文脈です。あなたのお願いを実現させる方法は自分の中ではなく、「相手の中」にあります

お願いされた内容をこなすことで、相手の目標や将来やりたいことの経験になるなど、相手にとってメリットになることも伝えた上でお願いしてみてはいかがでしょうか?

相手のイエスを引き出す5つの切り口

選択肢を与える

2つ以上の選択肢を与えることで、相手が選べるようにする技術です。

選択肢はどれも「やって欲しいこと」であることがポイントです。

ヒトは決断が得意ではない生き物ですが、選択肢があると比較的決断が楽になります。

Ex:「新人教育の仕事をお願いした場合」は「今年度と次年度の新人教育をするなら、どっちでやりたい?」又は「○○みたいな子と▲▲みたいな子ならどちらの教育を担当したい?」などです。

このように選択の自由を与えることで、よりお願いが受け入れられる可能性が高くなります。

相手がどちらを選択しても新人教育を行ってもらえるということです。どちらを選んでも、新人教育を行ってもらうという目標は達成できます。

ヒトは認められたいもの

相手の頭の中に「他人に認められたい」・「いい顔を見せたい」というように承認欲求が高いヒトには非常に有効になります。

先ほどもお伝えしましたがヒトは認められたいという本能があります。

認められたいというものは、年齢・性別関係なく誰にでも当てはまります。

Ex:「▲▲が出来る○○さんにお願いしたいんだけど…」というような言葉を冒頭につけることで、相手はお願い事を快く引き受けてくれる可能性が高くなります。

このように認めている言葉を冒頭に入れることで相手の認められたい欲を満たし、相手に「めんどくさいこともやってみよう」という気持ちが生まれます。

また、相手の意欲を引き出すことも期待出来ます。

あなただけ限定

相手が「寂しがりや」・「自分が好き」というときに効果が期待できます。

この【あなただけ限定】という技術は、相手にとって優先順位の低い仕事をお願いする時に効くと思われます。

Ex:「他の人が来なくても、○○さんにはこの会議に参加して欲しい」というように相手を必要と思っていることを伝えて心を満たし相手のメリットに変えます。

「あなたが選ばれたヒト」であることを伝えて、「あなただけ」という特別感を出します。

そういわれると自分だけ限定という優越感を感じ、能力を発揮してくれることが期待できるかもしれません。

チームワーク化

相手が「めんどくさい」・「やる必要性がそこまでない」と思っている時に有効な方法です。

一方的にお願いするのではなく、「一緒にやる」というように相手とチームワーク化することで、相手は嬉しさを感じることもあります。

Ex:「一緒に◇◇の勉強会をしよう」

元々ヒトは一緒になにかをすることが好きな生き物なので、この本能を利用することで面倒なことでも相手は動いてくれやすくなります。

感謝

最後は基本となる感謝です。

ヒトはお願いをかなえてもらうために感謝を伝えてきました。

お願いことをしてもらった後ではなく、お願いごとをした時に「ありがとう」と言ってみましょう。

少しずるい気がしますが、お願いごとと一緒に感謝を伝えると相手は【ノー】とは言いにくくなります。