【住宅環境コーディネーター2級を目指す人向け】高齢者に多い骨折

理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。【2021年】

住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。

ここは【高齢者に多い骨折】についてまとめていきます。

骨折の分類

【原因による分類】
外傷性骨折:外部から強い力が加わったときに生じる
病的骨折:骨粗鬆症などの病変で骨が脆くなった状態で小さな外力で生じる
疲労骨折:同じ動作を繰り返して生じる(スポーツ選手など)
【病的分類】
皮下骨折:骨折部の皮膚に損傷がなく皮下内で収まっている
開放骨折:骨折端が皮膚を破って空気に触れている(感染の危険性が高く、骨髄炎などを合併しやすい)
【骨折時の折れ方分類】
完全骨折:骨の連続性が断たれている
不完全骨折:一部連続性が保たれている

高齢者に多い骨折

高齢者は全身の運動機能が低下していることに加えて骨が脆くなっていることから転倒した際に骨折することが多いです。

【転倒方向別:高齢者に多い骨折分類】
前方:つまづいた際に手をついて生じる橈骨・尺骨遠位端骨折、肘を伸ばしたまま手をついて生じる上腕骨外科頸骨折
:大腿骨の骨が突出している部分に生じる大腿骨頸部骨折大腿骨転子部骨折
後ろ:尻もちをついた際に生じる脊椎圧迫骨折

骨折の治療とリハ

徒手整復:手で引っ張ったり、押したりする
牽引整復:包帯を引っ張って整復しながら固定
外固定術:ギプス・副木などで体外から骨折部を固定
内固定術:手術で直接整復し、骨をプレートなどの金属で固定する

高齢者の下肢骨折では、外固定術を選択すると骨折が治るまでの間に体力・筋力などの身体機能低下や精神機能低下が生じ日常生活の再獲得が難しくなります。

そのため内固定術を選択し早期から歩行訓練などのリハビリが行いやすい状態をつくり、リハビリを行い日常生活の再獲得を図ることがほとんどです。

骨折による生活上の問題点

脊椎圧迫骨折では骨折をきっかけに脊椎の並びに変化が生じ、腰が曲がってしまう方がいらっしゃいます。

このような方では腰背部痛(腰痛)が生じやすくなり、腰痛は運動意欲を阻害する因子になるので腰痛の予防及び軽減、又は運動するきっかけを作ることが大切になります。

大腿骨転子部骨折・頸部骨折のような下肢骨折では足で体重を支えることが難しくなることがあり、歩行能力が低下することが多いです。(例:フリーハンド⇒杖⇒歩行器⇒車椅子など)

一度の骨折で身体機能が低下したことで再転倒し、さらに身体機能が低下することは珍しくありません。

そのため、日常生活では再転倒しないように住宅環境を整備することが介護予防のために大切になります。

福祉住環境整備

日常生活を送るうえで移動能力を的確に把握することが大切です。

病院に入院されていた場合、担当していた理学療法士から情報を得ることが必要であり、室内環境や屋外の移動方法を的確に把握し準備しておきます。

特に気にならないような敷居といった小さな段差やじゅうたんのめくれ・コードなどに引っ掛かり転倒することがあるので注意して環境を整備しておきます。