【住宅環境コーディネーター2級を目指す人向け】高齢者に多い認知症

理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。

住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。

ここは【高齢者に多い認知症】についてまとめていきます。

認知症患者の推移

【認知症患者の予測推移】
2010年:252万人
2015年:302万人
2020年:348万人
2025年:386万人
2030年:421万人
2035年:445万人
参照:厚生労働科学研究費補助金研究分担報告書(2008) いい介護どっとこむ

認知症の症状

認知症とは成熟していた知能が持続的に低下していき、記憶や判断力の低下により適した日常生活や夜会生活が難しくなっている状態をいいます。

極軽度の認知低下は認めているが社会生活に支障が無い段階をMCI(軽度認知機能障害)といいます。

 

認知症の種類

脳血管性認知症
脳血管障害(脳卒中)などの脳血管が出血したり、詰まったりすることで脳細胞に酸素・栄養がいきわたらなくなり、本来細胞が担っていた機能を失って生じます。
アルツハイマー型認知症
アミロイドが沈着し、神経細胞にタウ蛋白という蛋白が蓄積することで脳が海馬から少しずつ委縮していき、認知機能が低下していくことで生じます。認知症の中で最もおおく、全体の約4割を占めると言われています。
レビー小体型認知症
脳の大脳皮質・脳幹にレビー小体という特殊な蛋白質が生じ、神経細胞が壊れて減少していくことで発症すると言われています。

認知症の予防

日常的に知的刺激を与えるような環境を用意することが大切です。

使用しない機能は衰えていくものであり、身体機能だけでなく認知機能も例外ではありません。

外出・季節感のあるイベント・動物・子供と接するといった刺激のある生活を送り、知的機能を刺激することが有効だと言われています。

認知症が生じてしまったら…

認知症の生活上の問題点

生活上の配慮と工夫

認知症に伴う精神症状・問題行動は本人の生活歴を反映していることがあり、その人の精神・行動を理解するためには、その人生経験も理解する必要があります。

そして認知症の方が物事を覚えられなくても、好き嫌いといった情動は比較的残っていることがあります。好き嫌いの感情が残っている場合は、物事を決定する際にご家族だけでなくできる限り本人様の意向も考えます。

生活環境の変化は大きなストレスになり、認知症の増悪に繋がることもあると言われています。そのためできる限り生活環境が変化しないようにし、生活リズムを整えていけるように援助していきます。

重度の認知症の場合、身体の増悪・異常が正確に伝えることが難しくなるので健康管理にも気を使います。

 

福祉住環境整備

自宅の環境工夫:自宅内ではできる限り目の届くように、リビングやトイレなどから部屋が近いように工夫し、孤立しないで安全に過ごすことが出来る福祉住環境整備が望ましいとされています。
危険物品の扱い:同居されているご家族が仕事などでいなくなり一人になってしまうと危険なので、火災報知器・煙感知器・ホームスプリンクラー・ガス漏れ警報器などの設置を検討します。また、刃物・薬、認知症の程度によっては洗剤・たばこといった物品も人目につかないところに収納しておきます。
徘徊の防止徘徊検知システムなどを利用し、事故が起きないように見守ることが出来るように安全性に配慮し、さらに本人の欲求を満たす工夫をします。
転倒の防止:重度の認知症では自身の能力を正確に把握出来ず、過大評価することが多々あります。(歩けないのに歩こうとする、小さな段差ですぐ躓いてこけるetc)そのため本人が行うと想定される日常生活動作を考慮し、自宅内の環境を調整する必要があります。
失禁・不潔行為の対応:自宅内でトイレの場所が分からずに困っているときは、トイレまでの道筋や表示を設置する工夫が必要です。また、身体機能が著しく低下しトイレまで自由に行くことが難しくなっている場合は尿器・ポータブルトイレなどのトイレの代わりになるものを設置します。