【住宅環境コーディネーター2級へ】関節リウマチとパーキンソン

理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。【2021年】

住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。

ここは【関節リウマチ・パーキンソン病】についてまとめていきます。

関節リウマチ

関節リウマチ原因・症状

関節を包む滑膜が異常に増殖して生じる炎症のため多くの関節がふくれて痛む免疫疾患

原因は完全には解明されていませんが遺伝的な要因、また細菌やウイルス感染、過労・ストレス、喫煙やケガなどをきっかけに発症することがあります。

患者数は70~100万人と推定され、30~50歳代に多く発症

男女比は【1:2.5~4】であり女性が多い

末梢の手足の小さな関節から徐々に全身の関節に広がり、多くの場合は左右対称に現れる。

症状は関節の痛み・腫脹、運動制限と朝の手のこわばりがみられます。

進行していくと軟骨や骨が破壊され関節が変形していきます。

関節リウマチ・治療とリハビリテーション

炎症の鎮静・関節の機能維持と変形防止に努めます。

関節の機能維持・変形防止には、関節に無理な負担のかからない動作や方法を習得することが原則です。

薬物療法として抗リウマチ薬や痛みを軽減する非ステロイド抗炎症薬、ステロイド薬が用いられます。

また、増殖した滑膜を切除する手術や人工関節置換術なども行われます。

 

福祉住環境整備

関節病変などによる日常生活の困難に対しては、自助具を利用して日常生活を工夫したり、座面の高さに配慮したりするなどの環境調整が必要です。

寒さや低気圧、高湿度などは症状を悪化させる原因となるため、暖房設備や日当たりなど室内環境にも配慮します。

進行性疾患であり移動方法として杖、最終的に車椅子の使用も検討していく可能性があり予後を踏まえて自宅環境を調節する必要があります。

パーキンソン病

パーキンソン病はドーパミンという神経伝達物質が減少することなどにより生じる神経難病です。

※ドーパミン:中脳の黒質という神経細胞から産生され、からだの動きをコントロールする

パーキンソン病の4大兆候

振戦:どちらか一方の手先から始まることが多く、進行していくと手首・もう一方の手・顎や足にまで及ぶ
固縮:顔の筋肉が硬くなり、表情が無くなる(仮面用顔貌)、腕や足が曲がる
無動:歩こうとしても、特に一歩目が上手く出せない(すくみ足)
姿勢反射障害:前かがみの姿勢でつま先立ちになり転びやすい
       小さな歩幅で歩く小刻み歩行やすり足歩行、さらに歩き始めるとどんどん速くなり止まらなくなる前方突進用歩行などがみられる

パーキンソン病の進行度

ステージⅠ:片側のみ障害、機能低下は軽症
ステージⅡ:両側性又は体幹の障害で、姿勢変化がかなり明確となる。振戦・固縮・無動とも両側にあり、日常生活に不便を感じます
ステージⅢ:姿勢反射障害の初期兆候がみられる。方向転換・閉眼起立時に押された際に不安定となる。身体機能は軽度~中等度に低下しますが、仕事内容によっては可能であり、基本的にADLは介助を必要としません。
ステージⅣ:病状は進行して機能障害は重症となる。歩行や起立保持には介助を必要としないが、一部のADLで介助を必要とします。
ステージⅤ:全面的な介助を必要として臥床状態となります。

生活上の問題点と福祉住環境整備

生活上の不便・不自由

日常生活を送るうえで大きく影響するのは姿勢反射障害・無動によるすくみ足で生じる歩行時の転倒リスクです。
すくみ現象は足だけでなく「手のすくみ=書字困難」・「声のすくみ=発声困難」などが生じます。
すくみ足の現象の対策として床に線上の印をつける方法があります。
目印をつけることで歩く際、脳の使用する領域が異なるためすくみ足の発生を防ぐことが出来ます。
ここでは詳細は省きます。

生活上の配慮

パーキンソン病や日内変動週内変動があるため、生活支援を行う際は注意が必要であり、好調時を基準に支援すると調子が悪い時に生活が困難になってしまいます。
パーキンソン病の場合、着やすい・着せやすい衣服、履きやすい・履かせやすい靴がよいとされています。
声のすくみは、介助者と呼ぼうとしても声が出ないことがあり、無線のワイヤレスコードが有効です。

福祉住環境整備

わずかな段差でも歩行困難となり、体調によっては転倒の危険に繋がるため、段差の解消は必要になります。

生活空間は同一階とし一階が望ましいです。前方突進歩行などは方向転換が難しいため、部屋の間取りに注意が必要です。

和式便器を使用している場合、手すりを設置した洋式便器として、温水洗浄便座が望ましいとされています。