【住宅環境コーディネーター2級を目指す人向け】屋内移動ー廊下

理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。【2021年】

住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。

ここは【廊下】についてまとめていきます。

廊下の有効幅員

基準寸法(モジュール)910mmの木造住宅で105mmの柱を用いた場合、廊下の有効幅員は最大で780mmとなります。

耐震性に影響する壁や柱をできるだけ撤去・移動しなくてもよい方法で開口幅員を広げるように検討します。

伝い歩き:通常の750~780mm程度の幅員で問題ありません
介助歩行1.5人分の幅を必要とします。通常の廊下幅であれば最低限の介助歩行は可能ですが、できれば介助者が支えやすいようなスペースを確保します。
車椅子の使用廊下を直進する場合、車椅子の全幅に100~150mmを加えた寸法で通行可能です。
しかし、車椅子の向きを変えて直角に曲がる場合には100~150mmでは足りません。
一般的な全幅 一般的な全長 廊下有効幅➡建具有効幅
自走用車椅子 620~630mm 1100mm 780mm➡950mm

850mm➡850mm900mm➡800mm

介助用車椅子 530~570mm 890~960mm 780mm➡750mm

手すり

手すりは移動用だけではありません。

出入口横の壁面に取り付けて床段差や敷居段差を昇降しやすくしたり、バランス保持にも使用します。

手すりを取り付ける高さ750~800mm(大腿骨大転子に合わせる)
※疾患・障害の特徴によって握り方は異なるので個別に適切な取り付け高さを考慮
手すりを取り付ける注意点:出来るだけ連続で取り付ける。やむを得ず途切れる場合でも空き距離は戸の幅員を考慮して900mm以内に収めるようにし、端部は壁面側に曲げて納めます。
廊下の手すりは主にハンドレールを使用するので直径32~36mm程度です。
しかし、手の大きさ・障害の特性などによって細い手すりが適応になることもあるのであらかじめサンプルを試してみて採用します。

仕上げ

床仕上げ:ある程度弾力性があり、滑りにくい仕上げにします。廊下と玄関ホールの仕上げが異なると転倒する危険性があるので、出来るだけ同一の仕上げ材とします。
杖歩行の場合:杖の衝撃音を吸収できるタイルカーペットのような仕上げ材が望ましいとされており、毛長の長いじゅうたんは足をひっかけやすいので避けておきます。
幅木車椅子使用の場合、駆動用の車輪が壁面や開口部の戸枠周辺を傷つけるので、床から350mm程度の位置の壁面に幅木を取り付けます。
壁仕上げ:転倒時にからだが当たっても傷つけることのない安全で清掃のしやすい仕上げとします。また、床面と壁の配色は区物がつきやすいようにしておきます。

照明

高齢者は夜間にトイレに行くことが増えますが、暗順応までに時間がかかるので安全に移動出来る適度な明るさが必要です。

※暗順応:明るいところから暗いところに入ってっ目が慣れるまで

※照度:廊下・階段の照度はJISでは50ルクスを推奨していますが、高齢者・障碍者の場合は同等以上の照度が望ましいとされています。

 

照明器具は全点灯・中点灯(夜間のみ常用)、消灯の段階スイッチを備えた照度調整が出来るものを採用します。

暗がりでも見つけやすい、明かり付きを選択します。

足元がはっきりと見えるように出入口周辺や寝室で入り口からトイレまでの動線の要所に足もと灯を取り付けます。

 

出入り口の段差

車椅子使用の場合も床上動作の場合も出入口段差は出来るだけ解消し、屋内の床面の高さを均一に揃えることが転倒予防に繋がります。

そのため、事前にすりつけ版が移動方法として最適かどうかを試行してから設置します。