理学療法士が住宅環境コーディネーター2級を取るために勉強した内容をまとめていきます。【2021年】
住宅環境コーディネーターの2級の資格所得を目指す人には参考にして下さい。
ここは【色彩・照明計画・インテリア・冷暖房・非常時の対応・経費や維持管理の配慮】についてまとめていきます。
色彩への配慮と色彩計画
部屋の一部分に明るい色彩を入れ、「明度差の大きい配色を心がける」ことで室内環境を明るく保ちます。
トイレ・洗面や脱衣所は、壁面全体を明るい色調で仕上げます。
同一室内では、視力の低下した高齢者が床段差と見間違えることがあるため、床面に色彩や仕上げを不用意に変えてはいけません。
照明計画
居室への日照が十分でない住宅では、居間・寝室で高齢者が座る部分に高照度の照明をつけます。
照明の光源が直接目に入ると刺激が強すぎるので避けます。
玄関や廊下・階段などには、明るさ感知式スイッチや人感スイッチを使用すると移動時に比較的安全になります。
インテリア
高齢者や障碍者の気持ちを最大限尊重し、安心感と快適感を与えるインテリアとします。
気持ちをリラックスさせる思い出の品品を飾るスペースや棚のを確保を検討することも気持ちの上で大切です。
寝室の出入り口付近に全身を移す鏡を設置して、外出時に身だしなみを整られるようにすると人に会う心構えや誰かに会いたいというよい緊張感に繋がります。
外出や人に会うということは認知症予防にも繋がるので、抑えておきたいポイントになります。
冷暖房
暖房
輻射暖房
周りに熱を放射する(床暖房・パネルヒーター)
・立ち上がりが遅い
・空気の対流を起こさない(ほこりがたたない)
・天井と床の温度差が小さい
対流暖房
温風で室内を暖める(エアコン・ファンヒーターなど)
・立ち上がりが早い
・空気の対流が生じる(ほこりがまう)
・天井近くの温風の吹き出し口付近は温度が高い、しかし足元付近は温まりにくい(天井と床の温度差が大きい)
冷房
エアコンが主流
吹き出し口から出る冷風が直接当たらないようにベッドの位置などを調節する必要があります。
また、エアコンの温風と冷風の吹き出す方向は違うので注意します。
非常時の対応
緊急通報装置には防災設備と防犯設備があります。
防犯設備ー【電気錠・窓防犯装置・外部通報】
通報方法
家族へ知らせる屋内間と近所へ知らせる屋外通報を確保します。
配線は工事がコード配線式(工事が必要)とワイヤレス式(工事不要)があります。
住宅改造の経費上の配慮
経費がいくらかかるのか、誰がどのように負担するのかを事前に明確にしておき本人と家族の了承を得ます。
福祉用具の活用によっても改造内容は異なってくるので、あらかじめ検討しておきます。
小さな工事でも福祉用具のほうが安くつくことが多いです。
また、介護保険・その他の自治体や公的団体の住宅融資、助成制度の活用も検討します。
住宅改造工事は、工事を始めてから既存部分の他に予想以上の経費がかかることがあるので、多少余裕をみて予算立てます。
また、費用の追加が発生しないよう工事開始前に基礎や土台など入念な現場確認を行います。
維持管理の配慮
維持管理が容易な設計や福祉用具であることを配慮し選択します。
複雑な機構の福祉用具は販売店・代理店やメーカーとメンテナンス契約を結びます。
設置のためのイニシャルコスト以外に保守点検のためのメンテナンス費用や電気代などランニングコストも検討します。
※イニシャルコスト:機器設置に必要な工事費用など
※ランニングコスト:実際の使用時に必要となる費用。電気・ガス代など